社畜らーめんマン

どこかで擬態してMMDerやってる人間の中身。作業しない怠惰ブログ。

【70】公演と謎のホストと不審者に怯える俺と友人。

こんばんは。べじたりあんです。

 

色々とお騒がせしていてすみません。

相変わらず警察の方々とこまめに連絡を取らせていただく日々が続いておりますが、

一応生きています。

 

 

あまり辛気臭い内容の更新ばかりだとあれかなと思い...

今回の更新の前半は他のお話をさせていただきます。

 

 

実は昨日の土曜日、午前中は仕事だったのですが、

午後は某所のオペラリサイタルのほうに出ていました。

 

勿論俺が歌うのではなく。

クラシック界隈で過去に関わりのあった、プロのオペラ歌手(仮名:Mさん)から

とある楽曲のピアノ伴奏をずっと前から頼まれていて。

 

2曲だったので時間的な負担も少ないと思ったのと、

音楽関係で昔少しお世話になった方なのもあり、引き受けていました。

 

ということで、音楽ホールでMさんのオペラ公演リサイタルに

ピアニストで少しだけお手伝いさせていただくことに。

 

勿論副業禁止なので謝礼もご遠慮させていただき、ノーギャラで。

 

...ですが。

 

ここで問題なのが、

 

今の状況的に、俺はなるべく人目を避けたほうがいいということです。

例の件があったので、いつどこから見られているか分からないので。

 

本来であれば状況が状況なので出演もお断りしようかと迷ったのですが、

だいぶ前に引き受けてしまっていたのと、

公演ギリギリ数日前になってドタキャンするのはさすがにあちら側の

スタッフやキャストさん方にご迷惑がかかりすぎるだろうと思い...

そのまま強行突破することになりました。

 

このことに関しては警察の方々とも事前に相談済みで。

 

行き帰りの追走と、公演中のホール待機をしてくださるとのことで、

ありがたいやら、申し訳ないやら...。とりあえず心強かったです。

 

本来は一個人の案件に警察の方はここまで動いてくださらないのですが、

俺の場合、例の方の行動に前科がありすぎるというか...

過去のことも全部警察の方が分かってくださっているので、

いつどんな状況になるか分からない、ということで入念に警備してくださっています。

 

 

...そして当日。

 

俺の中で予想外だったのは、

 

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会場周辺でパトカー3台づけで張られていたことです。

そ、想像以上に多かったです......(恐縮)

存在感...。

 

わざわざそんなに出動してくださるとは思ってなかったのと、

来てくださったとしても1台くらいだろうと思い込んでいた俺は、

事前に現場スタッフの方々に何も話を通しておらず。

 

そのせいで会場は開演前に一時パニックになり。

「何?警察来てる!盗難事件!?」だの、「何か窃盗とかありました!?」だの

ザワついてスタッフの方々もバタバタとしてしまって...。

 

予想外の展開に、これはまずい...と思ったものの、

いちいち自分の事情を全て話して

「あれ全部俺の警護です。」なんて言えるはずもなく。

 

頭の中でごちゃごちゃと考えた結果、

会場スタッフの方々が事情を伺いにパトカーの方に向かっていく前に、

 

「警察の方は私の仕事の関係で来てくださっていて。

地域の交通量の調査も兼ねているのと、

今回このホールに人が集まるとのことで、警備に来てくださっているだけですよ。

特に問題ないです、事前にお伝えしておらず申し訳ございません。」

 

と言って誤魔化しました。

言ってることめちゃくちゃ適当で草。

 

警備なら普通は警備員の方です。わざわざ警察は出動しない...。

 

我ながら無理のある無茶苦茶な誤魔化し方だったものの、

スタッフさん方はプチパニック状態にあったせいか、

なぜか普通に納得して安心してくださいました。俺が驚き。

 

何となく罪悪感。申し訳ない...。

 

 

ちなみに、公演のパンフレット類は独唱ソリストさん達のお名前しか

記載されていなかったので問題ないのですが、

 

当日張り出されるポスターにはピアニスト3名の名前も合わせて載ることになっており。

 

今回俺は用心して、自分の名前だけ削除してもらいました。

数日前で忙しい時だったにも関わらず、

急な要望に快く対応してくださった印刷業者さんにも感謝です。

 

 

 

そして、今回俺はMさんのオペラ伴奏ということで。

Mさんがチャコールグレーのロングドレスをお召になっていたので、

 

彼女に合わせて、俺はこのコーデにしました。↓

 

仕事では着ないチャコールグレーのスーツ。

暑そう...と思われるかもですが、会場ホールは冷房が効きすぎて

肌寒いくらいなので上着が必要です...。

 

というかクラシック界隈では基本上着有りが正装ですよね。

(伴奏者に関してはマスク有りで可でした。今回は身バレ回避にもありがたい)

 

また、タキシードほど仰々しい物を着るつもりはなかったので控えめにしました。

 

 

ちなみに、リハーサルの一部分だけ録音しました。

ホールでの直録りでもこれだけ声が響き渡るのが、

やっぱりオペラ歌手さんの凄さだなぁ...と感心しながら伴奏させていただいてました。

 

有名な楽曲ですね。とても素敵な美声で、弾きながら聴き入ってしまいました。

第二部では他にもソリストさん達の演奏があり。

公演は一般のお客様だけでなく、オペラ関係者さんも来られて

2階席まで埋まり、大盛況に終わりました。

 

 

自分の出番が終わった俺は、会場に長居せずにすぐに帰ろうと思っており、

控え室の自分の楽屋に戻って着替えをしていると、

 

何故か楽屋に友人が登場。

 

一応事前に出ることは伝えていたものの、

ダンスにしろ演奏にしろ、友人がわざわざ俺の出る公演を

見に来ることは今までもほぼなかったので。

 

俺「...は?いや......なんで来たの。」

友人「別に聴きにきたんじゃねぇよ。行き帰りが心配で来ただけですけど。」

 

お......

オカンか......??

 

というか、何ならお前もここ来るの危ないんだが.......?

と思いつつも、まぁ友人の善意に感謝(?)

 

友人「てか何?あのパトカーの警護。どこの政府の要人が来てんのかと思ったわ。」

俺「一般人で悪かったな。」

 

などと軽口を叩きながら帰る準備をしていると、

 

「○○(俺)さん!お客様がいらしてます~。ご案内して大丈夫ですか?」

とスタッフさんが楽屋のドアをノックしてきて。

 

 

...思わず無言で顔を見合わせる俺と友人。

 

恐る恐る、

「...男性ですか?...女性ですか?」

と俺が尋ねてみると、

 

「男性ですね!!なんかすごい美形のホストみたいな方が来られてます!!」

と言われ。

 

 

なんて...?(難聴)

なん...美形のホストて何......いや誰...

 

意味が分からないまま、

 

友人「お前のツレ?夜職のダチなんかいたっけ?」

俺「...?......とりあえず通してみるわ...。」

 

と、楽屋に来させてみたところ、

 

 

「よぉ~久々。今日のなかなか良かったんじゃねぇの?」

と言いながら入室してきたのが、まさかの...

 

マスターで草。

 

懐かしくて草。そしてホストと間違えられてるのが普通に面白い。

間違いなく美形なのは認めるものの、相変わらずの歌舞伎町にいそうなオーラに

逆に安心して力が抜けました。

 

 

ここでブログご新規さんに一応、お約束の説明を。

 

【マスターとは】

俺が大学の頃に奏者として働いていたBarのオーナー。

というかマスターの勧誘で奏者になった感じなので雇い主。

顔面だけで人生乗り切ってきた説。元プロのバンド(エレキギター

俺の周りの親しい人物の中で、女癖の悪さNo.1を誇る遊び人。

結婚してから見事に落ち着いたものの、過去の女癖の悪さのせいで

奥さんの信用を得られず離婚。寂しさからペットを飼うと豪語。

かっこいいドーベルマンを飼うと言い張っていたものの

結局ウーパールーパーを飼育中。

 

めちゃくちゃ分かりやすいなこの説明...。

まぁそんな感じの方です。

 

俺と友人とマスターは普通に仲が良くそれなりに長い付き合いです。

 

マスターは女癖は本当に悪かったのですが、

それを除けば、人としては見かけによらずしっかりしていて芯も通っているので

そういった面では昔から信頼しています。

 

そして何より恩があるので...。

 

Barのお客さんの中には度を越してしつこかったり、

バイト上がりを執拗に出待ちする方とかも普通にいらして困ることもあったのですが、

 

マスターは俺が内心迷惑していると分かると必ず、

すれ違いざまに「俺に話ふれ。」と小声で指示をしたり、

「え、そいつ(俺)待ち?もう少し付き合うから俺と飲み直さない?」

などと、その方に声をかけて上手く流してくれたり。

 

遊び人キャラを利用するかのように見せて、色々と助けてくれていたので

根は間違いなく良い人です。というかいっそホストになったほうがいい。

 

 

そんな感じの人です。(雑)

 

 

ちなみに何故マスターがこのオペラ公演にいたか気になったので聞いてみたところ、

 

マス「用事あって○○通りかかったら警察が集まってて気になって覗いてみた。」

友人「動悸が小学生。」

マス「そしたらオペラやってるの知って。ソリスト名見たけど知らない人ばかりだったから普通に帰るか~と思ったら、関係者控え室から出てきたお前の後ろ姿を遠目に見かけて。」

俺「後ろ姿だけでわかるの普通に怖い。」

マス「え、出るの?って思って。そこでお前の名前が載ってないのと、

会場周辺の警察の待機で勘の良い俺はピンときたわけよ。あーまたこいつメンヘラ被害受けてんのかって。」

俺「え、でも当日券は売ってないのに本番中ホールに入れたんですか。」

マス「は?入らせてもらえなかったぞ当然だろ。」

 

いや公演聴いてないんかい。

 

え、なに...?

最初、「今日のなかなか良かったじゃん~」みたいなこと言って

楽屋入ってきたのは何......?何に対する感想??

 

謎すぎるな...?適当か?笑

 

 

まぁそんな感じで、久々にマスターと再会し。

 

俺「マスターの香水と俺らの香水がバチバチに喧嘩してる。合わない。」

友人「楽屋の中が急にホスト御用達の香水の香りに...」

マス「悪かったな。てかこの後一緒に食事どう?」

 

という謎の流れで普通にご飯を食べに行きました。

脈絡の無さすぎる誘いでしたが考えるの面倒だったので普通に乗りました。

 

会場を出る際に警察の方々に丁重にお礼を述べ、

その後、できるだけ目立つ場所は控えたかったため、穴場で食事を取り。

普通に楽しい時間を過ごして、慎重に帰宅しました。

 

最近ずっと色んな意味で気を張りっぱなしだったので、

心許せるメンバーで少し肩の力を抜いて過ごせたのは良いリフレッシュになりました。

 

というか本音を言うと、

移動の際とかも常に誰かからの視線を気にしないといけない生活を送るのって

実は相当なストレスで。

 

警察の方には絶対に駄目だと止められているものの、

本当はいっそのこと本宅に帰って「出てこれるもんなら出てこいや」の精神で

待機して、出てきたら出てきたで何してくるか分からないけど

そのまま現行犯で捕まってほしいくらいです。

 

リスクがありすぎると止められていますが...

こんなまどろっこしいこと続けてるよりは、自分を餌におびき出して何とかしたいなと。

もうそれくらい手っ取り早くこの現状を何とかしたくてもどかしいです...。

 

 

こういう状況だと、どんな些細なことでも気になってしまうなと実感したのが、

本日の話。

 

今日も普通に仕事で出勤していたのですが、

心臓に悪かったのが、

 

昼過ぎに突然、館内放送された「不審者情報」でした。

 

これ以前説明したかもしれないのですが、

我々の職場は、敷地内もしくは周辺地区に不審者が出現している時は

館内フロア放送が入ります。

まぁ春先なんかはそういった情報もわりと多く。

 

ちなみに、万が一職場内に既に不審者が入り込んでいた場合も考慮しており、

俺らの職場では「不審者が侵入しました。」なんてダイレクトな表現はされず、

職場の人間だけが判断できる、特殊な放送が入ります。

 

一見、不審者情報とは全く関係ないような内容がアナウンスされるのですが、

我々はそれを聞いて(あ、どこかで不審者出てるんだな。)と察し、

その後すぐにスマホ等で送られてくる個別連絡で詳細内容に目を通す、

といった感じです。

 

まぁ不審者といっても様々な情報がよく入り。

例えば、「全身黒の服装で幼児に声をかけている人物」という情報もあがれば、

「近くの道路で自転車に乗りながら奇声を発している人物」という情報もあり。

 

本来であれば軽く考えるのはよくないことですが、

普段は我々も普通によっぽどの「不審者情報」でない限りは気にも止めずに、

内容を確認したらそのままサッ...と皆さん仕事を再開されることがほとんどです。

 

普段なら俺もそうなのですが。

 

現在は状況が状況なので。

 

本日の昼過ぎに久々に入った「不審者情報」を暗喩する館内放送に、

一瞬動きが止まってしまい。

 

恐る恐るその後に入った詳細情報に目を通した後、

さらに沈黙。

 

内容は以下の通りでした。↓

 

【目撃情報】

「職場周辺を、低速で何度も周回する車あり」

 

 

それを見て一瞬息が止まりました。

 

周りの上司さん方は、「変な人がいるもんだな。」とか、「休みだし暇か?笑」

といった反応で特に気に留めることもなく、普段通り仕事を再開されていましたが、

 

 

俺はその情報を見た瞬間、

無意識に頭の中をよぎったのは例の方で。

 

(まさかな......?)

と。

 

でもまぁ...そんなわけないだろ、と思っている自分と、

実はそうなんじゃないか、と思っている自分が脳内で喧嘩していて。

 

いや、そこら辺を何度も低速で周回する車とか普通にあるのでは...?

例えば県外から来たはいいけど迷ってしまったケースとかもあるだろうし、

単に知ってる道をのんびりドライブしたい方もいるだろうし、

 

まぁ考えすぎは良くないよな...と思い。

 

仕事に戻ろうとして何となく友人のほうを向いた瞬間、

見事に目が合い。

 

お互いに数秒間の沈黙...。

 

(...多分こいつも同じこと考えてるだろうな)

と思った瞬間、友人が口を開き。

 

「俺、ちょっと様子見てくるわ。」

と。

 

ここから小声で言い合いがスタート。

 

俺「は...?見てくるって何を。」

友人「外の様子。誰かとかは分からなくても、車とか...とりあえず気になるだろ。」

俺「お前馬鹿じゃねぇの。言っとくけどお前だって危ないんだからな?」

友人「分かってるけど憶測で色々考えたって仕方ないだろ、中から少し覗くだけ。」

俺「絶対行くなよ、行くなら俺も見に行くからな。」

 

などと小声でごちゃごちゃ言い合ってる俺らを、

斜め前の席からめちゃくちゃ怪訝な顔で見てくるS美さん。

 

...実は先日の件はまだ、S美さんに伝えておらず。

 

というか言ったらS美さんいよいよA氏をこ○しそうな勢いだなと。

これでもかというほど俺のこと気にかけて面倒見てくださってる良い上司さんですし、

過去のことも色々と含めて、例の方に対しかなり怒りゲージは溜まっていそうな感じだったので、

言うにも言えず...。

 

S美「...何。どうかしたの......?」

 

と怪訝な目つきで聞いてくるS美さんに対し、

俺「いえ。」

友人「何も。」

と、胡散臭い笑顔で返す俺と友人。

 

(デスク周りで話してても怪しまれるな...場所変えるか...)

と思っていたところに、

 

「...行くわ。」

と小声で言って席を立って出て行く友人。

 

 

は、

 

はぁ~~~~~~?ふざけ...??

 

と思い、俺もすぐさま後を追うことに。

 

 

 

ですが、実際に行ってみて分かったというか、

気になったことがあり。

 

万が一のために、さりげなく動画を録画しながら見回っていたのですが、

 

本来の不審者対応の人数より、

かなり多めの警備員さんが臨時配置されていました。

 

全ての警備員さんが画像に写りきっていないですが、

多らく、普段の警備員さんの2~3倍の数はいらっしゃいました。

 

 

(ただの不審者対応マニュアルにしては多めだな...?)と違和感。

 

これもしかすると警察の方も裏で噛んでるのかな、と変に勘ぐったりも。

 

 

外の様子を伺う前に、警備員さんの方に

「現在はどういった状況ですか?」

とお聞きしたところ、

 

「それがですね...我々が警備を増員させた途端に、例の車の姿が見えなくなりまして...。

念のため、18時までは増員体制のまま警備強化させてただきますね。」

 

とのことでした。

 

 

そのため、俺と友人は結局どんな様子で車が周回しているのかも確認できず...。

 

二人とも何とも言えない微妙な雰囲気のままデスクに戻り、

その後はひたすら仕事をしていました。

 

 

(結局何だったんだろう...)

という疑問はやはりずっと頭に残ったままで。

 

そもそも本当に全く関係のない、知らない人物かもしれないですし。

というか普通ならその確率の方が高いでしょうし...。

 

あまり気にしなくていいことなのでしょうが、

 

タイミングというか、状況というか...

現在の俺らの状況的に、少し神経過敏になりすぎている部分もあるのだろうな、

と思います。

 

考えすぎは良くない、と分かっているのですが、

 

警察の方から

「過剰なくらいに警戒して、何かあればすぐに連絡を。」

と言われているのもあり、

 

最近とにかく心が休まらないことが多いです...。

 

 

しばらく様子見はしますが、

いつまでもこうしてるわけにはいかないので。

 

もう少し時間が経って、何事もなければ

少しずつ普段の生活を取り戻していけるといいなと、

そう思うべじたりあんでした。